あなたがよければ、六日の朝に

ひねもすのたり、のたりかな。なんでもない今日を、唄うように、踊るように生きると決めた。

台北、神さまにはしっぽが生えている


こんばんは、六日です。




今日は、いまのところ台北でいちばん好きな迪化街にある、いちばん好きな食堂のおはなしを。


MRT大橋頭駅から8分ほど歩きます。
乾物街として有名な迪化街の北にあるのが、慈聖宮小吃街。






航海や漁業の守護神として、中国沿海部を中心に信仰を集める道教の女神、媽祖(まそ)
その媽祖を祀る「慈聖宮」宮前の路地には、約30軒ほどの屋台が並んでいます。そして宮前の広場にはテーブルと椅子が広げられ。

朝から夕方まで、人々が入れ代わり立ち代わり、さながらそこは、青空食堂。





大きなガジュマルの木が、屋根。

台北は雨が多いというけれど、雨の日ここはどうなるのだろう。かっぱを着てごはんを食べる?まさか。けれどそれもまた、楽しそう。

1人で来ている人もいれば、親戚中集まったかもしくは職場の全員で来ました、という風情の御一行も。




わかりづらいけれど、上の写真の右奥に見えるのが、媽祖が祀られた慈聖宮。
日本人の感覚としては、「神さまの目前で、こんなふうに飲み食いをしてよいのだろうか」と思うところだけれど。

台湾では、昔から廟や宮、寺というのは人が集まるところ。その周辺にはしだいに屋台ができ、屋台が多くなったところは夜市に発展していっている。士林にも慈聖宮があり、士林夜市はここから始まった。また、龍山寺周辺にも巨大な夜市が広がっている。

なるほど。
けれどよくよく考えれば日本だって、お祭りの時などは神社に屋台が立ち並ぶのだし。





冬瓜入りスープがやさしい味わいの排骨湯60元と、魯肉飯25元。

旅行中、いろいろなものを思う存分食べられるように、その都度1人前を頼んで2人で食べていました。

わたしがどこのお店や屋台でも、一言目には「魯肉飯とビール!」「魯肉飯とビール!」と、なんとかのひとつ覚えのように連呼するものだから、そのたびに「じゃあスープもつける!」「このスープも!」と定型句のように応答するはめになった友人。

いろいろなお店の魯肉飯と牛肉湯を食べたけれど、どちらもこの屋台のものがオールモストでした。





ずっと足元にいてくれた、やせっぽちの猫さん。
人間が側にこようとまるで気にもとめず、その誰と視線を合わすこともなく、悠然と自由に存在していた。

野良猫の彼女にとって、人間たちは景色のひとつに過ぎない。ご飯を作る音と食事をする音、そのにおいと、食卓に飛び交うたくさんの中国語。
それらの景色が奏でるBGMの中、彼女はたったひとり、涅槃の境地にいた。

わたしたちが食事を終えるころ、すくっと立ち上がり、ある屋台の中に入って行ったと思ったら、またわたしたちの隣を通り過ぎて、神さまの方へと消えていった。
その後ろ姿には迷いも不安も一切がなく、さながら仏陀のよう。

‥というか、今になって思い至る。

彼女は媽祖婆だったのかもしれない。





本日のおまけ




台湾のこういう雑多な風景がたまらないのです。







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