あなたがよければ、六日の朝に

ひねもすのたり、のたりかな。なんでもない今日を、唄うように、踊るように生きると決めた。

ゆめまぼろしのfantastic TOKYO


こんばんは、六日です。





まるで迷路かと見紛うほど、縦に幾重にも連なった夜の首都高を、おびただしい数の車のネオンがゆく。
横浜から都心の方向へ向かい、立体的な弧を描いたカーブを曲がってみると。


これまた幾重にも立ち並ぶ、見渡す限りにそびえ立った高層ビル、高層ビル、高層ビル、高層ビル。
もう夜だというのに窓のひとつひとつには煌々と灯りがともっていて、その細かな幾千もの光は東京の夜を照らす役割をしている。

高層ビルにただただ圧倒されていると、その間の間に、ネオンの灯った無骨な東京タワーが顔を出す。
前走車との車間距離は保ちつつ、そして車線からはみ出すことのないように目線の端で見とれていると、やがてすぐ東京タワーは高層ビルの影に埋もれて見えなくなってしまう。

高層ビル街を過ぎると、繁華街に住宅地、それらが所狭しと。なんでもこの建物の中、ひとつひとつに人間たちが詰まっているのだとか。


ほどなくして対岸には、慎ましやかに煌めいたスカイツリーが、たったひとりでそびえている。
その佇まいは、退屈しのぎにきらりきらりと宝石をひとつずつ落とす遊びに興じた、物言わぬご婦人のごとし。

ひたすらに無機質なその一連の光景は、毎回声をあげずにはいられないほどに美しいと思う。
それこそ近未来の世界のようで、それらはすべて人類の手により、なにがしかの明確な意図を持って創り出されたものである。


じきにスカイツリーも見えなくなって、首都高を抜け常磐道、そしていつのまにか一般道へ。
ネオンの数が減っていくのに比例して、車のライトの数もどんどんと少なくなってゆく。

気がつくと、ついさっきまでの世界とは一転して、ずいぶんと見慣れた光景が目の前に広がってくる。

ネオンなどというのはほぼ皆無、走る車の数さえ、目視でゆうに数えられそうなくらい。
車のライトが、あたり一面の水が張られた田んぼに反射しながらゆく。
窓の外からは、何十もの新鋭メンバーによる蛙たちの大合唱(たまにソロパートもあり。ちなみに、アルト)が聴こえる。

そんな中わたしの車の古いカーナビが「ピコン」とやや不調和音気味の声でもって、ていねいにお知らせしてくれる。


「2Km先、渋滞が発生しています。ご注意ください」


ちなみに、車の名前はシャンドライという。

通称・シャン、性別は男。
ドジッ子属性で、いつでも貧乏くじを引いてしまうタイプ。笑顔がかわいくて憎めないが、残念ながら頼りにはならないのだ。







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